円 -MADOKA- の酒造好適米
かえもん農園の五百万石
(かえもん農園の田園。農薬を使わない特別栽培で、自然と共生して稲を育てます。写真手前の密度が低いのは「ザリガニにちょん切られた」為)
千葉県大網白里市。九十九里平野のほぼ中心にあるこの地は西は緑豊かな丘陵部、中央は広大な田園部、東は白砂青松の海岸部とそれぞれに特色のある自然豊かな風土があります。中央部で農園を営み、円-MADOKA-の原料米である酒造好適米「五百万石」を栽培されているのが「かえもん農園」さんです。もともとかえもん農園さんでは飯米(食用のお米)としてコシヒカリなどを生産していましたが、あるきっかけから自社で五百万石を栽培されています。
農園を率いるのは高橋正己さん。
飯米、酒米の栽培のほかに、イチゴ、メロン、レモン、ハマボウフウなど様々な果実や野菜を栽培しています。同農園はスタッフのほとんどが障がいを持たれた方。その理由を高橋さんに尋ねました。
「農業の後継者不足や高齢化する地域において、周りを見渡すと私たちにお手伝いできることが沢山あると思います。障害者に対する就労の場の確保は時代に関係なく厳しい状況が続いていますが、こうした地域の現状を踏まえ、障害者でも地域に役立つ作業を一般就労の場として確立したい。そして障害者の雇用促進と地域の活性化を目指しています。」
地域の農業を守ると同時に障がいを持たれた方が活躍できる場を創る素晴らしい取り組みを実践されています。訪問すると、高橋さんも、スタッフの皆さんも皆さんが明るく素敵な笑顔で仕事をされているのがとても印象的でした。農薬を使用しない特別栽培(※1)とはどういったものでしょうか?高橋さんは語ります。
「それは草との闘いです」
「目が離せず、毎日稲の状態を見なければいけない。手がかかる分、情が湧く」
ー 夏の終わり。こぼれんばかり実った黄金色の稲穂が、あたり一面を埋め尽くす ー
大事に大事に、大変な手間をかけ、自分の子供の様に育てられたかえもん農園の五百万石は、農林水産省の規格で最上級の品位である「特上米(※2)」を獲得。無農薬栽培にこだわり、愛情をタップリとかけ実った最高品質のお米。円-MADOKA-の中で最も重要なエレメントの1つです。
※1 「無農薬」という言葉は農作物の栽培・販売においてデリケートな為、適切な表現として「農薬を使わない特別栽培」としています。
※2 醸造用玄米の品位規格は、上位から「特上」「特等」「1等」「2等」「3等」「規格外」の順にランク付けがされています。